5.4.13

SigmaPhotoProモノクロームモード現像

まずは見てください。
ISO100、10秒、F9のカメラ生成のJPEGです。
先般SIGMAの純正RAW現像ソフトSigmaPhotoPro(以下、SPP)に追加された新機能、モノクロームモードで現像を試してみました。

面白いのが、カラーミキサーというコントロールで、これはRGBのデータのバランスをミックスするものだと思うのですが、噂には聞いていましたがB100%(青100%緑0%赤0%)で現像すると、驚くほどノイズレスです。
下に示す例では、ノイズリダクションは全て最弱の設定かつ、階調補正を最大にして暗部を最大限に持ち上げています。夜空や影はもっとぐちゃぐちゃになると予想していましたが。

①B100%

②G100%

③R100%

①は本当にクリーンです。
カメラ生成のJPEGでは手前の住宅が完全に影。もちろん肉眼でもほぼ見えないですが、豊富なディティールで記録されていました。
画像右下の住宅に関しては、オリジナル画像で拡大すれば、瓦の一枚一枚まで判別可能です。

B100%がクリアな理由はいろいろ思い当たる節がありますが、私のブログで語る事でもないでしょう。


さて番外編です。
下の画像は、シャッタースピード10秒で撮ろうと思ったら、間違えて1/10秒で撮ってしまった失敗ショットです。
なんとなく点々と明かりっぽいものは分かりますが、ほぼ真っ黒。
それはそうです。狙った露出の1/100しか露光していないのですから。

ここで思った訳です。
「モノクローム現像のB100%なら、もしかするとある程度救済できるのか?」
と。
階調補正、露出の調整を最大限に駆使したのが下の画像です。
どうです?
何が写っていたか、判別できるようになりました。
カメラのシャッタースピード設定を100倍も間違えることなんて稀かもしれませんが、夜スナップしたいとき、シャッタースピードが足りないと思ったら、ISO感度を上げないで、このモノクロ現像を念頭におけば、違った選択もできるかもしれませんよね♪
2段・3段分なら余裕で引っ張り出せそうなんて思いました。
その前に、暗いとAFが使い物にならないかもしれませんが(苦笑)